2015年01月21日

脳梗塞の再発予防と脳ドックの検査

急速に社会の高齢化が進んでいる日本では、脳梗塞を一とする脳血管障害で倒れる方も増加しています。早期の治療によって、幸いにして後遺症がほとんどなかった人でも、再発が心配な人は少なくありません。脳梗塞の再発予防のポイントは、自分で改善可能な危険因子をなくすか減らすことです。

脳梗塞は寝たきりの原因

脳梗塞の主要な原因は動脈硬化ですので、動脈硬化を発症させたり、進行させることを避ける必要があります。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は動脈硬化を促進させるので、既にこれらの病気がある人は食事療法、運動療法、薬物療法をしっかり取り組まなくてはなりません。メタボリックシンドロームやその予備軍と医師に診断された人は、内臓脂肪を減らすようにしましょう。

生活習慣の改善で大きなウェイトを占めるのが禁煙です。脳梗塞の発症と喫煙は深く関係しており、長年にわたる喫煙習慣がある人は非喫煙者に比べて、脳梗塞の発症リスクは大きく跳ね上がります。ヘビースモカーの人でも3年ほど禁煙を持続すれば、脳梗塞のリスクは低下させることができます。あとは、食生活では食べ好きに注意して肥満を防ぎ、おかずは魚や野菜を中心にバランスよくとります。

手足の痺れや言語のもつれが現れた場合は、脳梗塞や脳出血の前触れの可能性があるので、横浜市の脳ドックでMRIやMRA、頚動脈エコーなどの画像検査を受け、自覚症状のない「隠れ脳梗塞」、小さな動脈瘤、脳腫瘍などがないかを調べてもらうとよいでしょう。脳ドックで異変が見つかった場合には、関連病院や脳神経の専門医を紹介してもらえます。

脳ドックでは、脳梗塞や脳出血などの危険因子となる動脈硬化や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の有無や程度を把握するために、心電図検査や血圧、血糖値、尿検査なども行います。すでにこれらの疾患を持っている方、血縁者に脳血管障害を起こした人は他の健康な人に比べて、脳血管障害の高リスク群に分類されますので、自覚症状がなくても定期的に脳ドックを受診すると早めの対処を行うことが可能です。

ついでに、脳血管障害の治療に使用されるお薬をざっと見てみましょう。ファスジルやニゾフェノンなどのくも膜下出血治療薬は、血管平滑筋の収縮を妨げることにより、くも膜下出血後の血管の収縮を改善させます。頭蓋内出血などで、十分な止血を行っていない患者には禁忌となります。

エダラボンに代表される脳保護薬は虚血時の脳細胞に影響を与える、活性酸素(フリーラジカル)を消去することで、細胞膜脂質の過酸化を防ぎ、脳浮腫や脳血管障害に伴うさまざまな症状を抑えます。副作用としては肝臓に関係の深いAST ALTの検査数値の上昇、吐き気、発熱、急性腎不全などがあります。

フリーラジカルとは、体内に取り込まれた酸素が、電子を受け取って反応性に富んだ状態になったものです。高血圧などの循環器系疾患、腎疾患に関係します。また、細胞膜の不飽和脂肪酸を化酸化することで細胞障害をもたらします。